前山仁郎文庫
前山仁郎文庫目録
検索
前山 仁郎氏(1913-1963)について
東京帝国大学理学部天文学科卒業後、1942年に東京天文台入台。FK3星表の三鷹子午線通過時の視位置推算に従事しその後、 暦研究課の責任者として暦象年表の編纂に力を注いだ。日本暦法史関係の文献資料に造詣が深く、日本暦法史の研究では、 日本全国の暦法史関係資料を調査し、膨大な量の撮影フィルムが天文台に 残された。このフィルムはマイクロフィルムに再生され、図書室に備え付けられ、 研究者に開放されている。
昭和37年、総合研究「江戸時代の天文学」のメンバーとして、渋川景佑らの 研究を行った。その際、集められた和漢書は、天文台貴重和漢書の一部として、 保存されている。
志半ば、資料調査途中の地方で客死した。
和漢書の他、前山が日本暦法史の研究の為に使用した個人蔵書が、没後、 天文台に寄贈された。[伊藤節子]