天文台出版費による論文出版経費(英文校閲費及び投稿料等)の支払いについて
出版委員会では、論文の
● 投稿料等
● 英文校閲料
の経費を補助しています。これらを希望されるときは、以下の説明と条件に従って申請してください。国立天文台の職員(注1)は、自身が主著、もしくは台外の方が主著者の共著論文への論文出版費の補助を申し込むことができます。台外者が主著の場合も、台内者から申し込んでください。補助は、2024年4月から2025年3月の1年間で、原則1人につき1回だけとします。ただし、PASJに関しては、主著/責任著者論文の出版費を、(安価であるため)複数回補助できる可能性があります。
申請条件は以下の通りです。
- 論文が査読論文誌に受理され、掲載予定であること。
- 論文に記される所属が国立天文台となっている著者が含まれること。
下記の注2も参照してください。
2023年度後半より出版委員会の予算も限られており、本当に必要とする人を確実にサポートするため、他に財源のある方は、まずはそちらを使用していただくようお願いします。
若手によるアルマの研究成果の場合は、アルマプロジェクト論文出版サポート(https://www2.nao.ac.jp/~eaarc/DATARED/support_publication.html)に申請してください。
CfCAによる研究成果の場合は、こちらの、論文出版費用補助(https://www.cfca.nao.ac.jp/content/論文出版費用補助)にも申請してください。
Astro Biology Center(ABC)の職員は、ABCの論文出版費補助に申請してください。
[注1]国立天文台職員の定義は、国立天文台が給与の50%以上を負担している人とします。国立天文台職員の研究費などで雇用されている人も含みます。
[注2]
- 論文出版費の補助額の上限は50万円とします。
- 基本的方針として、オープンアクセス費用を除いた、実質的な論文出版費を補助します。
- AAS雑誌(ApJ、ApJL、ApJS、AJなど)やA&Aは、オープンアクセスの費用が論文出版費に含まれるようになり、支払額が急騰しています。(50万円を超えない範囲で)70%を補助します。
- PASJ、Nature、Science、MNRASなどのオープンアクセス費、APC(Article Processing Charges)は高額のため、出版委員会では補助しません。PASJは、論文出版費のみを(50万円を超えない範囲で)100%補助します。
- 国立天文台職員が主著/責任著者論文の場合は、その人(主著者/責任著者)のみが論文出版費の補助を申請できます。より多くの人を補助するため、各主著者/責任著者あたりの補助は、原則1年間で1回です。ただし、国立天文台職員が主著/責任著者のPASJ論文に関しては、(安価であるため)複数回補助できる可能性があります。
- 国立天文台に滞在し、研究/開発している以下の方々も、主著/責任著者の論文出版費の補助を申請できます。大学院生、学振PD、EAO/EACOAフェロー、名誉教授、客員教員。主著/責任著者のPASJ論文に関しては、(安価であるため)複数回補助できる可能性があります。
- 国立天文台職員または学生などが、他機関に異動後に、国立天文台在籍時に行った研究成果を、主著/責任著者論文として出版する場合、論文に国立天文台の所属が含まれていれば、異動後1年程度まで申請を受け付けます。ただし、「請求書の宛先は天文台とする」、「検収や立替払いなどの事務手続きは現在天文台に所属している職員が行う」という必要がありますので、手続きに応対する台内共著者(学生の場合は指導教員)を明示してください。応対できる方がいない場合、chair.pubcom@ml.nao.ac.jpにご相談ください。
- 以上に該当せず不明な場合は、chair.pubcom@ml.nao.ac.jpにお問い合わせ下さい。
- 6ヶ月経過時点で、補助内容を少し見直す可能性があります。
- 前年度に出版委員会からの補助を受けながら研究ハイライト未提出者からの新たな補助申請への優先度は下げさせていただきます。(http://library.nao.ac.jp/syuppan/highlight.html)2024 October 1
A.投稿料等の補助について
論文投稿料の補助の手続きは以下の通りです。補助の上限を、50万円とします。
I.日本天文学会欧文報告(PASJ)の場合
論文出版費は(50万円を超えない範囲で)100%補助しますが、高額なオープンアクセス費は補助しません。
- 論文が受理されて掲載が決定し、出版費についての手続きを行う段階になったら、著者や論文名、掲載誌、概算の費用とともに補助を希望する旨を出版委員会(chair.pubcom@ml.nao.ac.jp)へお知らせください。受け付けられた申請についてはリプリント番号(PO number)をお知らせします。
- 論文投稿料補助申請書にリプリント番号など必要事項を書き込み、経理課調達係(chotatsu@nao.ac.jp)と出版委員会(chair.pubcom@ml.nao.ac.jp)にお送りください。
- 支払いに関する手続きでpurchase order number等が必要でしたら上記リプリント番号をお伝え下さい。著者に請求書が送られてきましたら、論文の最初のページ(PDF形式)とともに、調達係と出版委員会にご転送ください。著者に請求書が送られてきてからの申請でも受け付けます。ただし、いずれの場合も請求書の宛先は天文台である必要があります。またあらかじめ請求書の宛先の指定が必要でしたら調達係(the Procurement Unit of the Accounting Group, chotatsu@nao.ac.jp)をご指定ください。
II.AAS雑誌(ApJ、AJなど)、A&Aの場合
(50万円を超えない範囲で)論文出版費の70%を補助します。
- 論文が受理されて掲載が決定し、論文出版費の情報を受け取ったら、著者や論文名、掲載誌、論文出版費とともに、補助を希望する旨を出版委員会(chair.pubcom@ml.nao.ac.jp)へお知らせください。
- 論文出版費の70%、あるいは、50万円相当の、国立天文台出版委員会が補助する請求書の作成を出版社に依頼し、出版委員会(chair.pubcom@ml.nao.ac.jp)に送付してください。請求書の宛先には、"National Astronomical Observatory of Japan"が含まれている必要があります。
- 受けつけられた申請についてはリプリント番号(PO number)をお知らせします。
- 論文投稿料補助申請書にリプリント番号など必要事項を書き込み、上記の請求書、論文の最初のページ(PDF形式)とともに、経理課調達係(chotatsu@nao.ac.jp)と出版委員会(chair.pubcom@ml.nao.ac.jp)にお送りください。
III.その他の雑誌
オープンアクセス費用を除いた、実質的な論文出版費を補助します。
論文投稿料補助申請書はここからダウンロードできます。
B.英文校閲について
査読論文誌に投稿予定の原稿について、以下のような条件で英文校閲の申し込みを受け付けています。
- 英文校閲費用を出版委員会が負担するのは、原則として投稿前の1回だけとします。したがって、依頼に当たっては十分内容を吟味した投稿用最終原稿をご用意ください。
- ただし、投稿後、論文の受理に当たって査読者や編集者から英文校閲に出すように求められる場合がありますので、このような時にも校閲を依頼できます。
- 投稿前に校閲を依頼した論文について投稿後再び校閲を依頼する必要が生じた場合、「同じ論文を2度校閲に出した」という体裁では経理処理上問題があるので、明らかに異なる版であることがわかるように、投稿後に校閲の依頼をする際に論文タイトルに仮にバージョンをつけるとか「改訂版」「印刷用」という注記をつけるなどしてください。
これらを理解して頂いた上で、手順については chair.pubcom@ml.nao.ac.jp宛にお問い合わせください。
経費の申請および問い合わせは次のアドレスまでお願いします。