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貴重資料展示室

関孝和と暦算(2003年04月01日〜)

関孝和(生年未詳〜宝永5年(1708))は和算の歴史の上で大きな位置を占めている。関流の祖として代々、弟子によって幕末まで、関孝和の算学は受け継がれた。関孝和は暦法の研究にも力を入れていた時期があり、授時暦の研究をおこない、最も授時暦について理解していたと言われている。授時暦の研究によって著した「四余算法」、「授時発明=天文大成三条図解」は代表的なものである。天文台には東北大学岡本則録旧蔵本からの写しがある。他に和算本として「括要算法」、「解陰題之法」、「解伏題之法」、他がある。生存中に刊行された著書は「發微算法」だけであった。

関孝和は筆算代数法という表記方法を編み出し、より複雑な式も解けるようにした。

括要算法
「括要算法」

「天文大成三条図解(別題;授時発明)」 写本1冊

中国の「天文大成管窺輯要」巻3から3条抜き出して書かれたもの。 授時暦法による黄道、赤道、白道差を図解したもの。最終葉に延宝8年(1680)9月に現れた彗星の事が書かれている。

天文大成三条図解・表紙 天文大成三条図解・本文 天文大成三条図解・本文

「四余算法」 写本1冊

四余算法・表紙 四余算法・本文

紫気(しき)、月孛(げっぱい)羅ごう、計都(けいと)という想像上の4つの星(実際には天球上の場所を示す)を四余と呼び、それらの星を天球上の場所を表す28宿によって、その移動を位置と日で示すことを計算した解説と結果。関流の高弟である長谷川寛によって伝えられたとメモにある。

「括要算法」 刊本4巻4冊

関孝和先生遺編、荒木村英検閲、大高由昌校訂として弟子によって刊行された著書。提示した図は級数図で、現在の表記法だと
式を表す。

括要算法・本文 括要算法・本文

「解伏題之法」 写本1冊

解伏題之法・表紙 解伏題之法・本文

二つ以上の連立方程式を解いたもの。筆算代数法を用いて方程式を解いている。

「解陰題之法」 写本1冊

解陰題之法・表紙 解陰題之法・本文

一つの方程式の解法に導かれる問題を数字計数方程式で解いた方法。

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